前世の記憶を語る事例の中で、最も精密な裏付けが取れたケースとして知られるのが、アメリカ・ルイジアナ州のジェームズ・レイニンガー君の物語だ。2000年代初頭、当時2歳だった彼は、夜な夜な巨大な飛行機事故の悪夢にうなされ、「僕の飛行機が撃墜された!火が噴いている!」と絶叫した。
言葉を覚えたての幼児が口にしたキーワードは具体性を極めていた。太平洋戦争中の硫黄島、航空母艦ナトマ・ベイ、そして同僚の名前「ジャック・ラーセン」。両親が軍の極秘資料や歴史記録を調べ上げた結果、1945年3月に硫黄島沖で戦死した米海軍パイロット、ジェームズ・ヒューストンJr.の実在が確認された。幼い子供が、歴史の教科書にも載っていない一兵士の死の真相を知る術は、物理的に存在しなかった。