街角の光と影を描き出すアニメーション作品においても、自販機は重要な「感情の演出装置」として機能している。アニメーション監督の新海誠作品『秒速5センチメートル』で見られた、静寂な夜の雪景色の中にポツンと佇む自販機の発光は、登場人物の孤独や切なさを象徴する名シーンとしてファンの心に刻まれた。
さらに近年では、Netflixなどを通じて世界中に配信された『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』のような斬新な作品も登場。単なる背景美術にとどまらず、自販機そのものが物語の主人公となる異色の展開が世界中でカルト的な人気を博した。作画スタッフがロケハンで探し求めた激レアな古い型式の自販機や、特定の場所にしか存在しない限定モデルの撮影裏話は、いまやファンの間での聖地巡礼ツアーにおける必読の知識となっている。