美しさに潜む狂気と死の罠、贈り物で後悔しない「裏の花言葉」

美しさに潜む狂気と死の罠、贈り物で後悔しない「裏の花言葉」

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恐ろしい意味を持つ植物の背景には、神話や凄惨な歴史的事実が色濃く影を落としている。その筆頭がトリカブトだ。花言葉は「復讐」「人間不信」「騎士道」。古代ローマの詩人オウィディウスが著した『変身物語』において、トリカブトは地獄の番犬ケルベロスの涎(よだれ)から生まれた猛毒草として描かれた。日本でも数々の毒殺事件の主役となってきた歴史が生々しい恐怖を裏打ちする。

高山植物として愛好家も多いクロユリもまた、不気味な伝説に彩られている。付与された言葉は「呪い」と「恋」。戦国時代の武将・佐々成政が側室を処刑した際、「立山に黒百合が咲いたら我が怨念と思え」と言い残されたという伝説が富山県を中心に語り継がれてきた。花自体が放つ特異な腐敗臭と相まって、サイコロジカルな恐怖を喚起させる存在として語り継がれている。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。