厚生労働省が公開した公式集計によると、第119回医師国家試験の全体の合格率は約91%前後で着地し、近年の安定した水準を維持した。出願者1万人を超える大規模な試験でありながら、新卒合格率は94%前後に達する一方、既卒者の合格率は例年通り50〜60%台にとどまるなど、早期の試験対策と現場実習の連動が改めて浮き彫りとなっている。
受験生の命運を分けた合格基準点は、必修問題で80%(160点/200点)という絶対基準が厳格に適用された。パンチ問題(必修の禁忌肢)の踏み抜き許容数は3問以下に抑えられ、一般問題・臨床実地問題のボーダーラインは全体の正答率推移を反映した相対評価によって算出されている。
さらに今回、受験界隈で大きな議論を呼んでいた複数の難問について、厚生労働省は「採点除外問題(不適切問題)」としての扱いを公式発表した。設問の曖昧さや最新ガイドラインとの齟齬が指摘された問題が採点対象外または全員正解扱いとなったことで、ボーダー線上すれすれにいた多くの受験生が救済される形となった。自身の受験番号の確認は、厚生労働省の国家試験合格発表特設ページにて速やかに行う必要がある。