なぜここが「天然のプール」と呼ばれるのか。答えは独特のリアス式海岸に似た地形にある。外海からの強いウネリを外郭の岩礁が防波堤のように遮断するため、湾内は年間を通じて穏やかさを保つ。水深の浅いインリーフへ足を踏み入れると、透明度の高い海水越しに生き生きとした海中世界が広がる。
浅瀬のイソギンチャクには、鮮やかなオレンジ色のカクレクマノミが身を寄せ合い、好奇心旺盛なスズメダイの群れがダイバーの周りを旋回する。外海と遮断されているように見えながらも、潮の干満によって常に新鮮な海水が循環しているため、サンゴ礁の発育環境としても極めて恵まれているのだ。