クラコンの大きな武器である「自由曲制」は、出場部門ごとの戦略が結果を大きく左右します。特にエントリー数の多い2大看板部門の特徴を見ていきましょう。
日本クラシック音楽コンクールのピアノ部門では、バロックから近現代まで幅広い選曲が可能です。予選・本選では指定された演奏時間内でカットされることが一般的ですが、短い時間で自身の音色、音楽的構成力、テクニックの安定感をいかにアピールできるかが勝負となります。全国大会を見据える場合、難度の高い大曲を選ぶ参加者が多く、技術的破綻のない完成度と深い楽曲理解が不可欠です。
一方、日本クラシック音楽コンクールの弦楽器部門(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)は、国内の弦楽器コンクールの中でも屈指の注目度を誇ります。難度の高い協奏曲や無伴奏ソナタなどがずらりと並び、音程の正確さやボウイングの美しさはもちろん、ホールの響きを捉えた表現力が問われます。自由曲だからこそ、自分の現在の実力に見合った「傷が出にくい選曲」と「アピール力の高さ」のバランスを見極めることが勝利への鍵です。