下唇が痺れる原因と病気のサイン|危険な脳梗塞の前兆と受診目安

下唇が痺れる原因と病気のサイン|危険な脳梗塞の前兆と受診目安

下唇が痺れる原因と病気のサイン|危険な脳梗塞の前兆と受診目安を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

「脳の病気ではなさそうだが、下唇の麻痺が治らない」と悩む患者の多くに共通するのが、下顎の親知らず抜歯やインプラント手術の後遺症です。

下顎の奥歯の根元近くには「下歯槽神経」という太い神経が通っており、これが顎骨の穴(オトガイ孔)から外に出て「オトガイ神経」となります。骨深くに埋まった親知らずを抜歯する際、器具による圧迫や牽引、あるいは術後の腫れ(血腫や浮腫)によって神経が一時的に損傷を受けると、支配領域である下唇から顎先にかけての感覚鈍麻が生じます。

臨床データによると、抜歯後の神経損傷の多くは一過性の圧迫(神経伝導障害)であり、術後数週間から数か月かけて徐々に神経線維が再生します。しかし、放置して組織の線維化が進むと回復が難しくなるため、術後数日経っても麻痺が引かない場合は、執刀医または専門の歯科口腔外科でビタミンB12製剤(メコバラミン)やATP製剤の処方、場合によってはステロイド投与や星状神経節ブロック療法を検討する必要があります。

また、歯科手術の既往がないにもかかわらず両側の唇や手足にじわじわと痺れが出るケースでは、ビタミンB12欠乏症(悪性貧血や胃切除後の吸収不全、極端な偏食)が背景に潜んでいることもあります。末梢神経の修復に不可欠なビタミンが枯渇することで神経変性が生じるため、内科での血液検査による確定診断が欠かせません。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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