ふもとっぱらの敷地は東京ドーム数個分に及ぶ広大な草原ですが、どこにテントを張っても同じというわけではありません。初めて訪れる人が陥りがちな最大の失敗は、「富士山が見えるから」という理由だけで見通しの良い中央部に設営し、猛烈な突風に煽られてテントを破損させるケースです。
現地を熟知するキャンパーが実践するふもとっぱらおすすめサイト場所の選定基準は、富士山からの距離ではなく「風向き」と「水回り・トイレへの動線」です。
毛無山から吹き下ろす強烈な吹き下ろし風(通称:毛無山おろし)は、時に風速15m/sを超える暴風と化します。遮蔽物のない中央の「C・Dサイト」は開放感抜群である反面、風の直撃を受けやすいリスクを抱えています。ファミリー層や初心者には、中央草原トイレや売店へのアクセスが良く地面の傾斜が緩やかな「Bサイト」または「Eサイト」が最適です。一方、静寂とプライベート感を求めるソロキャンパーには、あえて奥まった位置にある「Hサイト」や「Jサイト」が圧倒的な支持を得ています。
「富士山が見えにくい場所がある」というネットの噂は完全な誤解です。場内のほぼ全域から富士の全景を拝むことができますが、手前の木立や売店建屋で裾野が遮られるポイントは存在するため、設営前の徒歩ロケハンが不可欠となります。