全国大会で躍進を続ける仙台育英に対しては、インターネット上の掲示板やSNS上で時折「宮城の代表なのに県外出身者ばかり集めているのではないか」「地元選手がベンチに入れない」といった批判的な書き込みが見受けられます。しかし、実情を精査するとそうした批判は実態と大きく乖離しています。
近年のベンチ入りメンバー(20名)の構成比を調べると、約半数は宮城県内および東北地区(岩手、福島、山形など)の出身者で占められています。特に、系列校である秀光中学校からの内部進学組が投打の主軸を担うケースが多く、中高一貫の6年間を通じて育成された「生え抜き」の選手たちがチームの骨格を成しています。
また、関東や関西などの激戦区から仙台育英を選んで集まる選手たちも、「勝つため」だけに来ているわけではありません。須江監督の理念に共鳴し、短い練習時間の中で主体性を磨きながら大学進学も視野に入れられる教育環境を評価して進学してくるケースが多数を占めています。「勝利至上主義の傭兵部隊」という古い高校野球のステレオタイプは、現在の仙台育英には全く当てはまりません。