なぜ群馬に英国古城が?ロックハート城の真相と見どころ徹底解剖

なぜ群馬に英国古城が?ロックハート城の真相と見どころ徹底解剖

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ロックハート城の物語は、1829年のスコットランド・エディンバラ南西部に始まります。英国の歴史ある名門ロックハート家の邸宅として建てられたこの城が日本へ渡る契機となったのは、1987年に俳優の津川雅彦氏が私財を投じて城を買い取ったことでした。津川氏は当時、北海道広尾町に計画していた夢のテーマパーク「サンタ愛ランド」のシンボルとしてこの城を活用しようとしていました。

しかし、バブル経済の崩壊や資金難、諸般の事情により北海道での計画は頓挫を余儀なくされます。解体され30個のコンテナに詰められた膨大な石材は、引き取り手を失い宙に浮く危機に直面しました。この窮地を救ったのが、群馬県に拠点を置く石材総合企業「株式会社サンポウ」(代表取締役・平井良明氏)です。歴史的石造建築の価値を深く理解していた同社が城を引き継ぎ、自社の採石拠点や美しい自然環境が揃っていた群馬県高山村への移築を決断しました。

シベリア鉄道と船便を乗り継いで運ばれた数千トンに及ぶ石材は、延べ1万5,000人の熟練職人の手によって、パズルのように1石ずつ組み直されました。約3年の歳月をかけた復元工事を経て、1993年4月6日に「ロックハート城」として一般公開。津川氏のサンタクロースコレクションを展示する「世界のサンタミュージアム」も併設され、名誉城主としての絆は今日まで語り継がれています。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。