2019年11月、福岡地裁(西川克己裁判長)で開かれた裁判員裁判の法廷では、この事件の悲劇性と理不尽さを決定づける極めて衝撃的な事実が白日の下にさらされました。ハゲックス 裁判 詳細における最大のハイライトは、株式会社はてなの法務担当者が証人として出廷した第2回公判です。
松本は公判廷でも一貫して「Hagex氏による度重なる通報のせいでアカウントを凍結され、ネットから排除された」と主張し、犯行を自己正当化しようとしていました。しかし、はてな社の担当者は法廷で次のように明確に証言しました。
「松本被告のアカウント凍結は、社内パトロールと機械的な自動検知システムによって規約違反が明白であったため行われた措置であり、Hagex氏の通報が直接の原因となった事実はありません」
つまり、松本英光が抱いた「Hagexに居場所を奪われた」という動機は、100%被告人の完全な妄想と思い込みに過ぎなかったのです。岡本氏が何をしていようがいまいが、松本の悪質な暴言アカウントは規約に基づき凍結される運命にありました。この法廷証言が突きつけたのは、まったく理不尽かつ一方的な逆恨みによって尊い人命が奪われたという、底知れぬ虚無でした。
2019年11月20日、福岡地裁は松本英光 判決として懲役18年(求刑・懲役20年)を言い渡しました。西川裁判長は判決理由の中で、「強固な殺意に基づく極めて執拗かつ残虐な犯行であり、動機は理不尽かつ身勝手極まりない」と断罪。自首の成立を認めつつも、インターネットの自由と人命を踏みにじった罪の重さを厳しく指摘しました。検察側・弁護側ともに控訴せず、判決はそのまま確定しています。
2026年現在、松本は刑務所に収容されており、順調に刑期を消化した場合でも出所は2030年代後半、60歳代を迎える頃と目されています。