出雲大社と天皇の知られざる関係|不参拝の真相と国譲りの因縁

出雲大社と天皇の知られざる関係|不参拝の真相と国譲りの因縁

出雲大社と天皇の知られざる関係|不参拝の真相と国譲りの因縁に関する話題のニュースを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

旧暦10月、全国の神々が出雲の地に集うとされる「神在月(かみありづき)」。出雲大社で執り行われる神在祭と天皇家ゆかりの歴史を振り返ると、朝廷がいかにこの大祭と出雲の祭祀を重んじてきたかが分かります。

古代律令時代における出雲大社の社格と天皇家の関係を示す決定的な儀礼が、「出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこかんよごと)」の奏上です。新しく就任した出雲国造は、朝廷の宮殿に参内し、天皇の御前で大国主大神の神宝を献上した上で、天皇の長寿と治世の平安を寿ぐ祝詞を奏上しました。この儀礼は延喜式にも規定されており、天皇の即位儀礼において不可欠な構成要素とされていました。

さらに近代の近代社格制度においても、出雲大社は最高位の「官幣大社(かんぺいたいしゃ)」に列せられました。現在でも、毎年5月14日の出雲大社例祭には宮内庁から「勅使(ちょくし)」が派遣され、天皇陛下の御幣帛(ごへいはく)が奉納されています。天皇陛下の名代である勅使を迎える儀礼は、出雲大社における一年で最も厳粛な儀式の一つであり、両者の公的な結びつきが途切れたことは一度もありません。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。