『ゲキレンジャー』臨獣拳の全貌|理央とメレの愛と三拳魔の真実

『ゲキレンジャー』臨獣拳の全貌|理央とメレの愛と三拳魔の真実

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臨獣拳を振り返る上で、後年ファンの間でも誤解されがちなのが「理央は最初から根っからの悪人だったのか?」という点です。事実関係を精査すると、理央の人生はすべて不老不死の怪物の黒幕「ロン(無間龍)」によって周到に仕組まれた悲劇であったことが判明します。

かつて激獣拳の若き天才拳士として将来を嘱望されていた理央。しかし、彼の一族を皆殺しにし、心に消えない深いトラウマと孤独を植え付けた張本人こそがロンでした。ロンは理央を世界を滅ぼす「幻獣王」へと仕立て上げるため、理央が強迫観念的に「強さ」のみを渇望するよう背後から精神を誘導し続けていたのです。

また、臨獣拳に伝わる究極の私闘儀式「拳断(けんだん)」も、組織の過酷さを象徴する設定として知られています。拳断とは、互いの臨気と命を賭けて戦い、敗者は勝者に己の全身全霊を吸収されるという凄惨な決闘。理央はこの過酷な儀式を通じて師であった三拳魔マクを打ち倒し、名実ともに臨獣拳の頂点へと上り詰めましたが、それすらもロンが描いた破滅へのシナリオの一部に過ぎませんでした。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。