てんとう虫の仲間には益虫だけでなく、ごく一部に植物を食い荒らす「害虫」も存在します。葉で見つけた幼虫がどちらのタイプなのかを正しく見極めることが、菜園管理の成否を分けます。
代表的な益虫であるナナホシテントウの幼虫は、青みがかった黒褐色の体色に鮮やかなオレンジ色の斑点がサイドに入っているのが特徴です。一方、同じく益虫のナミテントウの幼虫は、黒い地色に黄橙色の帯状模様が背中や側面に入り、ナナホシよりもオレンジ色の面積がやや広い傾向があります。どちらもアリのように脚を素早く動かしてアブラムシを探し回ります。
警戒が必要なのは「テントウムシダマシ」とも呼ばれるニジュウヤホシテントウの幼虫です。こちらは全体が白っぽい淡黄色で、体中に枝分かれした細かなトゲが生えています。益虫の幼虫がアブラムシを追うのに対し、害虫の幼虫はナスやジャガイモの葉に居座り、葉脈だけを残して網目状に削り取るような食害跡を残します。葉の表面に階段状の独特な食べ跡が見られ、白黄色のトゲトゲした幼虫がいる場合は速やかに捕殺するか対処が必要です。