アブラムシだけでなく、植物の病気そのものを撃退してくれる頼もしい種類も存在します。体長わずか数ミリのキイロテントウやシロホシテントウは「菌食性」のてんとう虫です。
キイロテントウの幼虫は全体が淡いクリーム色から黄色で、背中に規則正しい黒い斑点が一列に並んでいます。彼らの主食は、キュウリやバラを白く粉吹いたように枯らしてしまううどんこ病菌などのカビ類です。葉の表面を歩き回りながら菌糸や胞子をきれいに舐め取るように食べ尽くすため、天然の殺菌剤として働きます。
近年高まるオーガニック志向の家庭菜園では、農薬を散布する代わりにキイロテントウやナナホシテントウの幼虫を誘引・定着させる生物的防除が注目されています。過度な化学農薬の使用を控えることで、これらの天敵が自然に集まりやすい生態系がベランダや庭先に整います。