市野瀬瞳というパーソナリティの根底には、常に『オドぜひ』で培われた「自らを切り売りしてでもスタジオを爆笑させる」という徹底したプロ意識が存在します。
オードリー若林正恭や春日俊彰との共演で見せた、アナウンサーらしからぬ感情剥き出しのリアクション、不満をストレートにぶつける毒舌芸は、視聴者から熱狂的な支持を集めました。SNSや掲示板(5ちゃんねる等)のリアルな反応を見ても、「イッチーのぶっちゃけトークは最高に面白い」「常識に縛られない姿が爽快」と絶賛される一方で、「プライベートの相手をする夫はかなりタフでなければ持たないのではないか」という懸念の声が放送当時から少なからず上がっていました。
番組制作関係者の証言によると、夫である守屋ディレクターは局内でも穏やかで仕事熱心な人物として知られており、妻の破天荒なタレント性を誰よりも理解し、応援していた理解者の一人でした。しかし、家庭内の機微や夫側の私生活までもが全国ネットのバラエティで笑いのネタとして消費される事態に対し、裏方として生きる局員の立場として複雑な葛藤を抱えていたことは想像に難くありません。
現場目線で観察すると、彼女の告白は決して相手を破滅させるための悪意ではなく、「番組を盛り上げるための自己犠牲的サービス精神」から出たものでした。しかしそのエンタメ精神が、皮肉にも家庭という聖域を侵食してしまった実態が浮かび上がってきます。