授乳における理想的な所要時間は、「1回あたり10分〜15分程度」とされています。この基準時間を大幅に下回る、あるいは上回る状態が日常化している場合、乳首サイズが現在の赤ちゃんの口唇機能と合致していない明確なサインです。
まず「サイズが小さすぎる場合」には、以下の症状が顕著に現れます。
- ミルクを全量飲み切るのに20分〜30分以上かかり、途中で赤ちゃんが疲れて寝落ちする
- 飲む途中でイライラして身をよじったり、乳首を強く噛んだり引っ張ったりする
- 一生懸命に吸っているにもかかわらず、哺乳瓶内の目盛りがなかなか減らない
吸っても少量しか出てこないストレスは、赤ちゃんの余計な体力消耗につながり、1回あたりの必要摂取量を満たせない原因になります。
一方、「サイズが大きすぎる場合」には命に関わる誤嚥リスクが生じるため、より一層の注意が必要です。
- 飲んでいる最中に「ゲホゲホ」と激しくむせたり、咳き込んだりする
- 口の端からミルクがダラダラと大量に漏れ出している
- 授乳直後や飲んでいる最中に大量の吐き戻しをする
- ミルクが気管に入りそうになり、飲むこと自体を怖がって哺乳瓶を拒絶する
特に「丸穴」から「スリーカット」へ移行する生後2〜3ヶ月前後は、赤ちゃんの嚥下(飲み込み)スピードと乳首の吐出量のミスマッチが起きやすい危険なタイミングです。月齢が3ヶ月に達したからといって機械的にMサイズへ上げるのではなく、赤ちゃんの飲むリズムを細かく観察することが求められます。