ごはんですよキャラの正体と歴代声優の現在|三木のり平が遺した真相

ごはんですよキャラの正体と歴代声優の現在|三木のり平が遺した真相

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黒縁丸メガネにとぼけた表情を浮かべたあのキャラクターのモデルは、昭和を代表する喜劇俳優であり演出家でもあった三木のり平(みきのりへい)氏その人です。「ごはんですよ君」や「桃屋坊や」といった架空のマスコットキャラクターではなく、実在した大スター本人のデフォルメキャラクターであることが最大の真相といえます。

公式資料や桃屋の社史によると、このキャラクターには「〇〇くん」といった固定の商品名キャラクターネームは存在せず、社内および公式には一貫して「のり平キャラクター」あるいは単に「のり平」と呼ばれています。CMごとに水戸黄門や孫悟空、太宰治、果ては刑事や車掌など多彩な役柄に変身するため、特定の固有名詞で縛らないという制作姿勢が貫かれてきました。

この伝説的なキャラクターが誕生した経緯は、今から68年前の1958(昭和33)年にまで遡ります。当時、瓶詰の海苔佃煮として市場を牽引していた桃屋の「江戸むらさき」のテレビCMを制作するにあたり、桃屋の創業家と広告制作陣が白羽の矢を立てたのが、当時舞台や映画で絶大な人気を誇っていた三木のり平氏でした。

当時としては極めて異例だったのが、「実写ではなくアニメーションでタレントを表現する」という手法です。名アニメーターの大工原章氏らが手掛けた、のり平氏の特徴をユーモラスに誇張した作画に、のり平氏本人がアドリブ混じりの軽妙なセリフを吹き込むスタイルを確立。「助六篇」から始まったこの「のり平アニメCM」は、お茶の間の爆笑を誘い、爆発的なヒットを記録しました。そして1973(昭和48)年に、子どもから大人まで食べやすいトロリとした食感の新商品「ごはんですよ!」が発売された際、すでに国民的知名度を得ていたこの「のり平」がメインシンボルとしてそのまま継承されたのです。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。