ゴールデンカムイ土方歳三の謎を解く|史実との違いと壮絶な最期の真実

ゴールデンカムイ土方歳三の謎を解く|史実との違いと壮絶な最期の真実

ゴールデンカムイ土方歳三の謎を解く|史実との違いと壮絶な最期の真実に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。

歴史の教科書に記された新選組副長・土方歳三の最期は、明治2年(1869年)5月11日、箱館の一本木関門付近で敵の銃弾を腹部に受けての戦死です。享年は数え年で35歳。遺体の埋葬地は五稜郭内とも称名寺とも伝えられますが、現在に至るまで正確な場所は特定されていません。『ゴールデンカムイ』はこの「遺体が見つかっていない」という歴史の空白を最大の跳躍台に据え、稀代の軍略家を明治後期の北海道へと蘇らせました。

作中における土方歳三の経歴は、五稜郭陥落の混乱期から始まります。史実と異なり致命傷を免れた土方は、旧幕府軍の敗北後に新政府によって秘密裏に捕縛されていました。明治政府は「新選組の象徴」を公開処刑することで旧幕府勢力の反抗熱が再燃することを恐れ、彼を公式には「戦死」として処理。身元を隠したまま、極寒の網走監獄へと送り込んだのです。

網走監獄の典獄(刑務所長)である犬童四郎助は、箱館戦争で兄を土方に討たれた私怨を抱えていました。犬童は土方を処刑するのではなく、光すら届かない暗黒の地下牢に約30年間にわたって不法監禁し、その肉体と精神が衰え朽ちていく屈辱を与えようと画策します。しかし、土方の闘志は微塵も揺らぎませんでした。看守らの監視を掻い潜りながら鍛錬を怠らず、後に入獄してきた「のっぺら坊」ことウイルクからアイヌの金塊計画を聞き出すや否や、脱獄囚たちのリーダー格として君臨。刺青の暗号を刻まれた死刑囚たちを率いて集団脱獄を果たし、70代にして再び歴史の表舞台へと躍り出たのです。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。