うしじまいい肉という存在を語る上で欠かせないのが、セルフプロデュースによるうしじまいい肉 写真集の爆発的ヒットと、アパレルブランドうしじまいい肉 プレデターラット(PredatorRat)の設立です。
2010年代前半、彼女がコミックマーケットなどで自主制作した同人写真集は、数時間待ちの長蛇の列を生み出し、当時の同人即売会における男性向けフェティシズムの勢力図を塗り替えました。女性の曲線美を強調する大胆なスリット、肉感を巧みに演出するアングル、フェティッシュでありながら下品に堕ちない美術的なライティングは、単なるアマチュアの自撮りレベルを遥かに超越していました。
この写真集制作で得た知見と圧倒的な顧客理解をもとに立ち上げられたのが、ブランド「PredatorRat」です。拘束具を模したハーネス水着や、透け感を活かしたデザインインナーなど、それまでアンダーグラウンドな性愛の領域に留まっていたモチーフを、「現代の女性がファッションとして着用できるフェティッシュウェア」へと昇華させました。ヴィレッジヴァンガードをはじめとするサブカルチャー系小売チェーンでの取り扱いや、クラウドファンディングでの記録的な資金調達など、個人のインフルエンサーが独自のアパレル製造流通ラインを確立した先駆的事例となりました。