家族葬を執り行う際、最も多くの人が迷うのが「誰をどこまで呼ぶか」という境界線です。結論から言えば、法律や宗派による「何親等まで」という固定ルールは存在しません。しかし、実務上では以下の目安に沿って決定されるケースが一般的です。
基本のボーダーラインとなるのは「2親等以内」です。具体的には、配偶者、子どもとその配偶者、親、孫、兄弟姉妹までが含まれます。この範囲で集まると、およそ10〜15名前後のアットホームな見送りになります。
迷いやすいのが「3親等」にあたる叔父・叔母(伯父・伯母)や従兄弟(いとこ)の扱いです。ここでの判断軸は「生前の付き合いの深さ」と「親族内の慣習」です。年に数回会うなど親密だった場合は声をかけるのが自然ですが、近年疎遠だった場合はあらかじめ呼ばない決断をするケースも増えています。ただし、叔父叔母の中で「特定の人だけを呼び、別の人を呼ばない」と角が立つため、呼ぶなら叔父叔母の世代は全員に声をかけるか、一律で2親等までと割り切るかのどちらかに揃えるのが賢明です。
また、故人と親密だった友人・知人を呼ぶべきかも悩みどころです。家族葬だからといって親族限定にする必要はありません。「生前最後にどうしても会ってほしい親友」がいる場合は、事情を説明した上で参列を依頼しても全く問題ありません。その際は「家族中心の少人数で見送るため、他の方には内密に参列してほしい」旨を一言添えておくと、周囲への波紋を最小限に抑えられます。