からし菜を調理する上で最大の分かれ道となるのが「下処理」です。「辛くしたいのに辛くない」「苦味だけが残ってしまった」という失敗は、加熱温度と物理的な刺激で解決できます。
辛味の元となる成分は、細胞が壊れた際に酵素(ミロシナーゼ)が働くことで生成されます。この酵素は80℃前後の温度で最も活性化し、100℃の沸騰状態では失活してしまいます。
鼻にツンとくる辛味を最大限に出す茹で方
- 鍋に湯を沸かし、沸騰したら火を止めて差し水を少し加え、80℃〜85℃程度に下げます。
- からし菜を入れ、15〜20秒ほどサッとくぐらせる程度に湯通しします。
- 冷水には取らず、ザルにあげて手早くうちわや扇風機で冷まします。
- 食べやすい長さに切り、清潔な密閉容器やポリ袋に入れ、塩を少々振って10回ほど上下に強く振って刺激を与えます。
- そのまま密閉した状態で冷蔵庫に数時間置くと、驚くほど鮮烈な辛味が立ち上がります。
苦味を消してマイルドに仕上げる方法
苦味を抑えて食べやすくしたい場合は、たっぷりのお湯に塩を入れて完全に沸騰させた状態で30秒〜1分ほど茹で、すぐに冷水にさらして水気をしっかり絞ります。苦味成分やアクが水に溶け出し、お子様でも食べやすい穏やかな風味に仕上がります。