Q1:犬のマラセチア外耳炎は、人間の耳や他の同居ペットにうつりますか?
A1:基本的に健康な人間や他のペットへ感染して発症することはありません。マラセチア・パキデルマティスは犬の常在菌であり、空気感染や接触感染で病気が広がるタイプのものではないためです。ただし、重度のアトピーを持つ人間や免疫力が著しく低下している乳幼児・高齢者が、菌で汚れた耳垢に直接触れた手で目を擦るなどした場合は皮膚炎を引き起こすリスクがゼロではないため、ケア後の飼い主の手洗いは徹底してください。
Q2:動物病院の点耳薬で耳垢が減りました。完治したと判断して通院をやめてもいいですか?
A2:自己判断での治療中断は再発の最大原因となるため避けてください。外見上は耳垢が消えて臭いが収まっていても、耳道の深部や顕微鏡レベルの細胞診では依然としてマラセチアが基準値を超えて残存しているケースが多々あります。獣医師が耳鏡検査や耳垢検査を行い、「菌数が正常範囲に戻り、粘膜の炎症が完全に消失した」と判定するまで投薬プロトコルを完遂することが、再発ループを断つ鉄則です。
Q3:フードを低アレルゲンやグレインフリーに変えると、マラセチア耳炎は改善しますか?
A3:背景に「食物アレルギー(食物有害反応)」が存在している個体であれば、食事内容の見直しによって劇的に改善する可能性があります。ただし、市販のドッグフードを闇雲に変えるだけでは効果が出にくく、タンパク質の種類を単一にした加水分解ペプチド療法食などを獣医師の指導のもとで2ヶ月程度継続する「除去食試験」を行う必要があります。自己判断でサプリメントや無添加フードを転々とする前に、まずは主治医にアレルギー関与の可能性を相談してください。