昭和から令和へと受け継がれてきた伝統の一戦には、常に個人のプライドをかけた因縁が渦巻いている。かつてのドラフトでの競合、同世代ライバル同士の意地の張り合い、あるいはトレード移籍組の古巣への執念。選手個々の胸に秘められたストーリーが、プレーの一つひとつに鬼気迫る熱を宿らせる。
特に注視したいのが、ピンチの場面でマウンドに上がるセットアッパーと相手主砲の対峙だ。逃げ場のないフルカウントから投げ込まれる渾身のストレートに、フルスイングで応える打者。ファールで粘り、一瞬の失投を仕留めようとする緊迫感は、テレビ画面越しでも鳥肌が立つほどの迫力に満ちている。