スーツジャケットのボタン、一番下を外す本当の理由をプロが徹底解説にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
ジャケットには様々なボタンの配列が存在し、それぞれ留めるべき位置が厳密に決まっています。自分の着用しているスーツの仕立てを正しく見極めることが重要です。
ジャケットの種類留める位置のルール一番下のボタンの扱い着用時の注意点・シワのリスクシングル 2つボタン上のボタンのみ留める常に外す(必須)下を留めると腰回りに強いシワが発生し、ポケット位置が崩れる。シングル 3つボタン(ノーマル)上2つ留める(または真ん中のみ)常に外す(必須)クラシック調。Vゾーンが狭いためネクタイの結び目を小さく整える。シングル 3つボタン(段返り)真ん中のボタンのみ留める常に外す(必須)第1ボタンはラペルの裏側にロールしているため、絶対に留めてはならない。ダブルブレスト 6つボタン2つ掛け真ん中(右中)のみ、または中下2箇所クラシックは下も留める/現代は外すスタイルも定着内側の「止めボタン(内ボタン)」を留め忘れると前身頃が下がる。ダブルブレスト 4つボタン1つ掛け下のボタンのみ留める留める対象が最下部となる低めのウエスト位置で留める設計。内ボタンの固定が必須。
特に見落とされがちなのが、イタリアンクラシックやアイビースタイルで多用される「段返り(だんがえり)3つボタン」です。この仕様では、一番上のボタンホールがラペル(下襟)のロールの裏側に縫い付けられています。一番上のボタンを留めてしまうと、職人が意図して作り出した美しい立体的なラペルのロールが押し潰され、スーツの価値を台無しにしてしまいます。留めるのは「真ん中の1箇所のみ」と覚えておく必要があります。