車選びの現場で今なお根強く残っているのが、「3ナンバーを買うと税金が一気に跳ね上がる」という誤解です。インターネットの質問掲示板やSNS上でも、「維持費を抑えたいから絶対に5ナンバーにすべきか」といった相談が後を絶ちません。
結論から述べると、現在の税制において「ナンバーの数字(5か3か)」によって直接税額が変わる仕組みは存在しません。
自動車税(種別割)は「排気量」だけで決定される
毎月5月に納税通知書が届く自動車税(種別割)は、ナンバープレートの区分ではなく、エンジンの「総排気量」によって500cc刻みで税額が定められています。
たとえば、排気量1,800ccのエンジンを搭載した車の場合、車幅が1,790mmあって「3ナンバー」に登録されていても、自動車税額は年額36,000円(※2019年10月以降の新車登録時)です。一方、排気量2,000ccの「5ナンバー車」に乗っている場合も同じく36,000円が課税されます。「3ナンバーだから高額になる」というのは、1989年(平成元年)の税制改正以前に存在した旧税制の記憶が独り歩きしているに過ぎません。
車検時の重量税は「車両重量」で決まる
車検時に支払う自動車重量税についても同様です。重量税はナンバーの種別とは無関係に、車検証に記載された「車両重量」が0.5トン(500kg)増えるごとに税額が加算される仕組みになっています。
そのため、3ナンバーであっても軽量なハッチバック車(1.0トン未満)であれば重量税は安く抑えられますし、逆に5ナンバーであっても装備が充実したハイブリッドミニバン(1.5トン超)であれば重量税は高くなります。維持費を比較する際は、ナンバープレートの数字ではなく「排気量」と「車両重量」をピンポイントで確認することが不可欠です。