「荷物の再配達かと思って思わず出てしまった」「実家の親に何かあったのかと不安になり応答した」――SNSやネット上のコミュニティには、日常の隙を突かれたユーザーの生々しい告白が絶えません。
取材班が接触した都内在住の40代男性は、ある平日の昼下がりに携帯電話へかかってきた「050」から始まる番号に応答してしまった経験を次のように語ります。
「出た瞬間、機械的な女性の声で『通信サービスが2時間後に停止します。オペレーターにお繋ぎする場合は1を押してください』とアナウンスが流れました。慌てて切断しましたが、その日を境に1日10件以上の非通知や見知らぬ番号からの着信が昼夜問わず鳴り止まなくなりました」
このように、知らない番号に出てしまった瞬間にシステム側で「通話可能な有効番号(アクティブ回線)」としてフラグが立ち、複数の悪質業者間で番号情報が高値で転売されるサイクルが存在します。また、一瞬だけ呼び出し音を鳴らして切る国際電話詐欺のワン切り(「+1」アメリカや「+881」衛星電話、「+94」スリランカなど)では、気になって折り返した被害者に対して超高額な国際通話料や情報料を発生させ、その一部をキックバックとして詐取する手口が横行しています。