山田涼介と中島裕翔が同じ画面の中で火花を散らしたドラマ作品は、彼らのキャリア初期における成長の軌跡そのものです。単なるアイドルドラマの枠を超え、脚本やキャスティングの妙が光る3つの主要作を振り返ります。
彼らのドラマ初共演となったのは、2008年4月に日本テレビ系で放送されたスペシャルドラマ『先生はエライっ!』でした。Hey! Say! JUMPから中島裕翔、山田涼介、知念侑李、有岡大貴の4名がメイン生徒役として抜擢され、冴えない担任教師を一人前に仕立て上げようと奔走する中学生の群像劇を瑞々しく好演。本作の成功が、同年の連続ドラマへの布石となりました。
そして同年10月期、同じ4人が再び集結し大きな話題を呼んだのが、土曜ドラマ『スクラップ・ティーチャー 教師再生』です。中島裕翔が演じたのは、学校崩壊の危機に直面しながらも理想を捨てない実直な転校生・久坂秀三郎。一方の山田涼介は、類まれな洞察力と行動力で悪徳教師や学校の歪みを裏から正していく謎めいた生徒・高杉東三郎を演じました。表舞台で正論を語る中島と、陰から事態を動かす山田のコントラストは、当時の2人のパブリックイメージとも重なり、視聴者に強烈な印象を植え付けました。
さらに時を経て2012年1月期、脚本家・野島伸司が手掛けた土曜ドラマ『理想の息子』で2人は再び相まみえます。山田涼介演じる主人公・鈴木大地は「母ちゃん大好き」を公言する一見マザコンの優等生。中島裕翔は、大地の幼馴染でありながらマザコン気質を隠し持ち、良き理解者かつライバルとして伴走する小林浩司を演じました。コメディと家族愛、思春期の男同士の軽妙な掛け合いが見事に融合し、2人の演技の幅を世に知らしめた金字塔的作品です。