欧米スタイルのパブを訪れる際、大きく分けて「イングリッシュパブ(英国風パブ)」と「アイリッシュパブ(アイルランド風パブ)」の2系統が存在します。一見似ている両者ですが、提供されるお酒や内装の美学には明確なこだわりが反映されています。
アイリッシュパブとの違いにおいて最大の象徴は、アイルランド発祥の黒ビール「ギネス(GUINNESS)」や「キルケニー」、そしてアイリッシュウイスキーの充実度です。内装にはダークウッドや深みのあるグリーンが多用され、店内ではアイリッシュトラッド(ケルト音楽)の生演奏セッションが定期的に開催されるなど、素朴で温かみのあるアイルランドの田舎町のような空気が漂います。
一方、英国風パブでは、炭酸が弱く常温に近い温度で提供される伝統的な「リアルエール」やロンドン発祥のクラフトビールが豊富です。料理に関しても、独自のパブフード文化が根付いています。
英国パブの定番メニューとしては、以下のような伝統料理が愛されています:
- フィッシュ&チップス:白身魚(タラなど)をビール入りの衣でサクサクに揚げ、フライドポテトを添えたパブの王道。モルトビネガー(麦芽酢)をたっぷりかけて味わうのが本場流。
- シェパーズパイ(コテージパイ):炒めた羊肉(または牛肉)と野菜の上にマッシュポテトを敷き詰め、オーブンで香ばしく焼き上げた家庭的なパイ料理。
- バンガーズ&マッシュ:大ぶりのポークソーセージにたっぷりのマッシュポテトと濃厚なオニオングレービーソースをかけた伝統的一皿。