転職市場や就職活動において、求職者から最も多く寄せられる相談の一つが「履歴書の学歴・職歴欄は和暦と西暦のどちらで記載すべきか」という問題です。大手転職エージェントのキャリアアドバイザーや採用担当者への取材によると、結論として「どちらを用いても選考結果に直接的な優劣は生じない」ことが確認されています。
しかし、採用現場で書類選考を行う人事担当者の多くが共通して指摘するNGポイントが存在します。それは「書類内での西暦・和暦の混在」です。
たとえば、基本情報の生年月日を西暦(2000年生まれ)と書きながら、学歴欄で「平成28年 入学」「2020年 卒業」のように表記が交錯しているケースです。認知心理学の観点からも、形式の乱れは読み手に対して「注意力が散漫」「確認作業が甘い」という無意識のバイアス(シグナリング効果)を与えてしまいます。
現在の人事トレンドとしては、外資系企業やIT系スタートアップ企業では西暦表記が好まれる傾向があり、伝統的な日系企業や公的機関、医療・福祉法人では和暦表記が好まれる傾向があります。いずれを選択する場合でも、1通の書類の中では冒頭から末尾まで完全に表記を統一することが、実務における確実な防衛策です。