地雷系メイクの根底にあるのは、V系(ヴィジュアル系)やゴシック・ロリータ、サブカルチャーの系譜を引く「病み可愛い」という美意識です。「守ってあげたくなる儚さ」と「触れたら怪我をしそうな危うさ」を同居させたビジュアルが最大の特徴であり、単なる可愛さの追求ではなく、どこかアンニュイで影のある表情を意図的に作り出します。
カルチャー発祥の初期には、SNS上で「メンヘラメイク」とも呼称され、感情の揺らぎや泣き顔を連想させる赤やピンクのグラデーションアイがトレードマークでした。当時の特番インタビューや発信者の手記を紐解くと、「周囲の目を気にするのではなく、自分の内面にある脆さや痛みを肯定するためのビジュアル武装」という側面が強く語られています。
2020年代前半に多くのタレントがメディアで挑戦したことを契機に、アンダーグラウンドからマス層へと浸透。現在ではファッションブランドとの親和性を高めつつ、より洗練されたデイリーメイクの選択肢として10代〜20代を中心に支持を集めています。