昭和歌謡の黄金期を牽引した「新御三家」──西城秀樹、郷ひろみ、そして野口五郎。彼らはライバルとして競い合いながら、芸能界において唯一無二の友情を育んできました。70年代に社会現象を巻き起こした3人の年齢や現在の状況を客観的に比較すると、それぞれの歩んできた過酷な軌跡と現在の到達点が見えてきます。
2018年5月に盟友・西城秀樹が急逝した際、野口五郎が告別式で読み上げた弔辞は日本中の涙を誘いました。「君の分まで歌い続ける」という誓いは単なる感傷にとどまらず、最新のデジタル音響技術を用いて秀樹の歌声とステージ上で同期共演を果たすなど、具体的なアクションとして具現化されています。同世代の戦友を失った深い喪失感を抱えながらも、自らの足で立ち続ける覚悟が、彼の表情に深みと若々しい覇気を与えています。