かつて堅守速攻を武器に強豪国を苦しめてきたスウェーデン男子が、なぜ一時期FIFAランキングを急落させることになったのか。その引き金となったのは、複合的な世代交代の遅れと国際大会での連鎖的な躓きです。
最大の転換点は、UEFAネーションズリーグにおけるスウェーデンの記録的な不振でした。2020年から2022年にかけてリーグAからリーグB、さらにはリーグCへと連続降格を喫する未曾有の事態に直面。この結果、対戦相手のランク格差や公式戦での敗戦が響き、FIFAポイントを大きく失うスパイラルに陥りました。
さらに、FIFAポイントの計算方法と順位変動のメカニズム(現行のSUMアルゴリズム/ELOベース算出方式)がこの下落に拍車をかけました。現行方式では、格下とみなされる相手に引き分けや敗北を喫した場合、膨大なポイントが差し引かれる設計になっています。スウェーデン代表のワールドカップ予選成績やEURO予選での予期せぬ取りこぼしが、ダイレクトにランキング急落という数字となって表れたのが真相です。
長期政権を築いたヤンネ・アンデション前監督の堅守型4-4-2システムが欧州のモダンな可変戦術に研究され尽くしたことも、失点の増加と得点力不足を招く大きな要因となりました。