水挿しや挿し木で無事に発根した後は、適切な土へ植え替える「鉢上げ(はちあげ)」の工程に移ります。ここでの管理を誤ると、せっかく出た根が環境変化に適応できず枯死してしまいます。
- 鉢上げのタイミング:水挿しの場合は白い根が3〜5cm程度に伸びた段階、挿し木の場合は新芽が展開し始め、軽く引っ張って抵抗を感じるようになった段階がベストです。
- 育成用土への移行:発根後の苗には排水性に優れた土を用意します。「赤玉土小粒 6 : 腐葉土 3 : パーライト 1」に少量の緩効性化成肥料を混ぜた配合、または「ハーブ専用培養土」を使用します。ローズマリーは弱アルカリ性〜中性の土壌を好むため、苦土石灰を少量(用土1Lに対し1g程度)混ぜておくと初期生育が安定します。
- 水挿し苗の順化(じゅんか)プロセス:水の中で育った「水根」は非常に脆く、土の抵抗や乾燥に弱いです。植え付け直後の1週間は土を乾かさないよう毎朝水やりを行い、徐々に直射日光へと慣らしていく「環境順化」を行ってください。
【プロの結論】向いている増やし方の判断基準
自身の飼育環境やライフスタイルに応じた明確な判断基準は以下の通りです。
- 水挿しが向いている人:室内で手軽に楽しみたい人、日々の水替えをルーティンとして苦にしない人、キッチンハーブとして数本だけ増やしたい人。
- 挿し木が向いている人:ベランダや庭があり用土を扱える人、一度に10本以上の苗を作りたい人、将来的に庭植えや大型プランターで収穫量を増やしたい人。
- 慎重になるべき人(失敗しやすい環境):水替えや土の乾湿管理を数日間放置してしまう人、真夏や真冬のエアコン直風が当たる過酷な環境で作業しようとしている人。