全国の生活者モニターへの聞き取りや大手コミュニティサイトの投稿を分析すると、ミニトマトの廃棄理由の第1位は「パックの底に沈んでいた個体がいつの間にかカビており、連鎖的に全滅した」という悲鳴です。「透明なプラスチックパックのまま冷蔵庫へ放り込んでいたら、底面に溜まった結露で数日でブヨブヨになった」という証言が後を絶ちません。
野菜ソムリエプロや青果卸売のプロが口を揃えるミニトマトの新鮮な見分け方には、店舗の照明下で確認できる明確な基準が存在します。第1に「ヘタが濃い緑色で、ピンと尖って反り返っていること」。収穫から時間が経つとヘタは黄色く変色し、乾燥して丸まってきます。第2に「果皮全体にピンと強い張りがあり、色むらがないこと」。第3に「手に持った時に見た目以上のずっしりとした重みを感じること」です。比重が重いトマトは内部に水分と糖分が凝縮されており、日持ちの体力そのものが優れています。
店頭では、まれに果皮の表面に白い粉が吹いたように見える個体があります。前述のカビとは異なり、全体に薄く均一に広がる白い粉は「ブルーム(果粉)」と呼ばれる天然成分です。トマト自身が水分の蒸発を防ぎ、雨水などの病気から身を守るために分泌する植物由来のロウ物質であり、新鮮さの証拠です。農薬の残留や病気と誤解して敬遠されがちですが、ブルームが見られる個体こそ最優先で選ぶべき極上品と言えます。