七夕製作の主役といえば、織姫と彦星のペアです。平面の画用紙に貼り付けるだけでなく、保育室の空間を立体的に彩る工夫を取り入れることで、子どもたちの達成感は飛躍的に高まります。2歳児が取り組む織姫・彦星の製作において、近年注目を集めているのが身近な廃材や日用品をベースにした立体的な七夕製作アイデアです。
代表的な手法が、紙コップやトイレットペーパーの芯をボディにする構成です。2歳児の小さな手でも握りやすく、倒れにくい安定感があります。ここに、あらかじめ糊を塗った折り紙を巻き付けたり、2歳児でも扱いやすいシール貼りで目や口の表情、着物の装飾を施していきます。糊を使う際は、人差し指の腹に「ありさんのごはん(米粒大)」と声をかけて適量を伝える指導が定着していますが、2歳児前半では糊の感触を嫌がるケースもあります。その場合は、事前に両面テープを貼った紙コップを用意し、ちぎった千代紙をペタペタと貼り付ける方式に切り替えるのがスマートです。
さらにダイナミックな演出を可能にするのが、スズランテープを使った七夕製作です。青や白、紫のスズランテープに適度な切り込みを入れておくと、子どもたちは指先を使って「シューッ」と細く裂く感触遊びに夢中になります。この裂いたテープを織姫と彦星の足元に取り付ければ、風に揺れる華やかな「吹き流し」へと早変わりします。
出来上がった作品を笹竹に吊るすのはもちろん、天井から吊り下げて保育園の2歳児クラスを飾る七夕飾りとして展開したり、廊下の壁一面に模造紙を広げて2歳児の手による七夕の壁面飾りとしてレイアウトしたりすることで、園内全体が一気に幻想的な七夕の世界に包まれます。風が通るたびにサラサラと音を立てて揺れるスズランテープは、子どもの空間認知や情緒の安定にも好影響を与えます。