漂白剤で服がピンクに?取れない原因と元に戻す神ワザを徹底解説

漂白剤で服がピンクに?取れない原因と元に戻す神ワザを徹底解説

漂白剤で服がピンクに?取れない原因と元に戻す神ワザを徹底解説の疑問点について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

洗濯機から取り出した白シャツの襟元がショッキングピンクに染まる怪奇現象の正体は、日焼け止めと塩素系漂白剤の遭遇によって生じる配位結合(キレート化)です。

近年の日焼け止めに広く配合されている「アボベンゾン(別名:t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン)」などの紫外線吸収剤は、肌に塗ったあと衣類の繊維へと微量に移行します。無色透明のまま繊維の奥に潜んでいたこの成分に、キッチンハイターや衣料用ハイターに含まれる「次亜塩素酸ナトリウム(強アルカリ性の酸化剤)」が接触すると、金属錯体に似た濃いピンク色や赤紫色の化合物を瞬時に形成します。

多くの生活者が「漂白剤の成分で布地が溶けた」「他の赤い服の色が移った」と誤認しますが、生地そのものが傷んでいるわけでも、色素が付着して繊維が染まったわけでもありません。アボベンゾンと次亜塩素酸ナトリウムが結びついている間だけ一時的に呈色している状態に過ぎないため、結合をほどいて日焼け止め成分を繊維から洗い流せば、元の純白を取り戻すことができます。

なお、過酸化水素を主成分とする酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)ではこの呈色反応は生じません。トラブルが多発するのは、白物専用の強力な塩素系漂白剤を使用したケースに集中しています。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。