ヘナタトゥーとは?持続期間や本物との違い・危険な落とし穴を徹底解説

ヘナタトゥーとは?持続期間や本物との違い・危険な落とし穴を徹底解説

ヘナタトゥーとは?持続期間や本物との違い・危険な落とし穴を徹底解説について押さえておきたい 事実を分かりやすく解説いたします。

ヘナタトゥーを語る上で、皮膚科医や厚生労働省などの公的機関が繰り返し警鐘を鳴らしている重大な盲点があります。それが「ブラックヘナ」と呼ばれる危険な偽物ペーストの存在です。

本来、植物のヘナ単体で肌を「黒色」に染めることは、植物生理学上あり得ません。天然ヘナの発色はどこまで濃くなっても赤褐色や深煎りコーヒーのような茶色止まりです。しかし、一部のリゾート地(東南アジア、ハワイ、中東の露店など)や粗悪な格安輸入製品では、「短時間で本物の刺青のように真っ黒に染まる」と謳うブラックヘナが出回っています。

この黒色を作り出すために不法添加されているのが、パラフェニレンジアミン(PPD)という酸化染料です。PPDは一般的なヘアカラー(白髪染め等)にも用いられる成分ですが、日本では頭皮以外の皮膚に直接塗布することは薬機法等で厳しく制限されています。高濃度のPPDを含んだペーストを直接肌に長時間乗せると、激しい遅延型アレルギー反応を引き起こします。

ブラックヘナかぶれの臨床的特徴は極めて陰湿です。塗布してから数日から1週間ほど経過した後に、模様の形に沿って激しい痒み、紅斑、水疱(水ぶくれ)が発生します。重症化すると皮膚がただれ、化学熱傷のような深い瘢痕(ケロイド状の傷跡)として一生肌に残るケースが後を絶ちません。さらに一度PPDに対する抗体ができると、将来市販のヘアカラー剤を使用しただけでアナフィラキシーショックを起こす身体になってしまうという重大な二次被害も報告されています。

ヘナタトゥー危険性を回避するための見分け方は明快です。「ペーストの色が最初から真っ黒である」「30分〜1時間で濃い黒に染まると宣伝している」「薬品のような刺激臭がする」といった特徴があるものは、例外なくPPD混入のブラックヘナです。天然の安全なヘナは、ペーストが深緑色からウグイス色をしており、干し草や抹茶のような独特の青臭い植物の香りがします。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。