ネット上の掲示板やSNSでは「今でも裏六甲には走り屋がいるのか?」という疑問が度々投稿されます。結論から言えば、裏六甲ドライブウェイ走り屋現在の状況は、全盛期のような集団暴走は完全に壊滅しています。しかし、散発的な単独のスポーツ走行やドリフト行為が完全にゼロになったわけではありません。
現地を実際に走行すると、コーナーのアウト側ガードレールには無数のへこみや擦り傷、新しい補修跡が点在しています。特に目を引くのが、センターライン沿いやカーブの進入路に敷設された裏六甲ドライブウェイチャッターバー(金属や硬質樹脂製の突起鋲)の存在です。
これは、センターラインを割って対向車線に飛び出すドリフト走行やインカット走法を物理的に阻止するために神戸市が施工した設備です。突起を踏めばタイヤが激しく跳ね上がり、サスペンションやホイールに強い衝撃が加わります。かつて現場に通っていた元ドライバーの手記によると、「あの突起が敷き詰められて以降、タイヤのグリップを意図的に失わせるドリフトはおろか、適正速度を超えたコーナリング自体が不可能になった」と振り返られています。
それでもなお、スピードの出しすぎによる裏六甲ドライブウェイ事故は後を絶ちません。直近の事故事例を分析すると、走り屋による暴走事故以上に、観光客や若年層ドライバーが「下り坂でスピードを制御できずにチャッターバーに乗ってスピンする」「対向車線へ逸脱して正面衝突する」といった事態が目立っています。物理的な抑止装置が、スピードを出しすぎた一般車両にとってのトラップになり得るという皮肉な現実が存在します。