Q1:肩峰を押すと骨が尖って出っ張っている気がします。削る手術が必要ですか?
A1:骨の出っ張りは「骨棘(こつきょく)」の可能性がありますが、出っ張りがあるからといって必ずしも手術が必要なわけではありません。2026年現在の治療では、まずエコー下注射や理学療法によって炎症を鎮静化させ、肩甲骨の動きを整える保存療法を第一選択とします。骨棘が腱板を物理的に傷つけており、保存療法を3〜6ヶ月継続しても改善しない場合に限り、関節鏡を用いた低侵襲な骨切除術が検討されます。
Q2:湿布を貼って温めるのと冷やすの、どちらが正しい対処法ですか?
A2:痛みの性質によって明確に分かれます。何もしなくてもズキズキ痛む、夜間に激痛がある、熱を持っているといった「急性炎症期」は、アイスバッグ等で15分程度冷やすのが基本です。一方、動かしたときだけ痛む、肩全体が重だるく凝っているような「慢性期」は、入浴やホットパックで温めて血流を改善させるアプローチが効果的です。判断に迷う場合は冷やす処置から始めるのが安全です。
Q3:腱板断裂と診断されたら、一生腕が上がらなくなってしまいますか?
A3:決してそうではありません。腱板が部分的に切れていても、周囲の三角筋や残存するインナーマッスルを協調して使えるようにリハビリを行うことで、痛みをなくし、日常生活で不自由なく腕を上げられるようになる症例は全体の約7割にのぼります。ただし、完全断裂で筋力が著しく低下している場合や活動性の高い年代では早期の手術が推奨されるため、肩関節専門医の診断を受けることが不可欠です。