SNSや知恵袋、美容掲示板などを検証すると、「オイルを毎日塗っているのに爪のピンクの部分が伸びない」「数ヶ月頑張ったが白い部分ばかり伸びて不格好になる」といった切実な投稿が後を絶ちません。なぜこのような停滞が生じるのでしょうか。
現場のネイリストや専門家への取材で見えてきた最大の原因は、「手の使い方(手の扱い方の癖)」です。パソコンのキーボードを指先で強く叩く、缶のプルタブを爪で開ける、シールを爪先で剥がすといった無意識の動作が、育ちかけたハイポニキウムに微細な剥離を引き起こしています。どれほど高級な育爪オイルを塗布していても、物理的に剥がす力が加わっていればプラスマイナスはゼロ、あるいはマイナスに傾きます。
また、育成が進む過程で「ハイポニキウムが痛い」と感じるケースがあります。これは、今まで皮膚に守られていなかった神経や毛細血管を豊富に含む組織が、爪の成長とともに外部へ露出し、物が当たることで圧迫痛を覚えるためです。痛むからといって爪楊枝やブラシで爪の裏のゴミを掻き出す行為は厳禁です。これを行うと、せっかく定着した皮膚が一瞬で剥がれ落ちてしまいます。
万が一ハイポニキウムが剥がれてしまった場合は、患部を清潔な水で洗い流し、刺激の少ないワセリンや高純度オイルで密閉したうえで、絆創膏や医療用テープで保護して物理刺激から遮断することが再建への最短ルートとなります。