明治学院高校のスクールライフを語るうえで外せないのが、通称「なんちゃって制服」の存在です。指定制服がないにもかかわらず、なぜ多くの生徒が制服スタイルを選ぶのでしょうか。在校生の証言やキャンパス周辺の観察から見えてくるのは、高校生ならではの心理とファッションへの高い感度です。
新入生が入学する4月の時点では、女子生徒のおよそ75%から80%がブレザーやプリーツスカートを組み合わせたなんちゃって制服で登校します。「高校生のうちしか着られない制服カルチャーを楽しみたい」「毎日の洋服選びに悩む時間を減らしたい」という現実的な理由が背景にあります。
愛用ブランドとして不動の人気を誇るのがEASTBOY(イーストボーイ)やCONOMi(コノミ)です。イーストボーイの象徴である女神刺繍のカーディガンやスクールバッグ、上品なチェック柄のスカートは、同校の落ち着いた白金の街並みにも自然に溶け込みます。ネクタイやリボン、ニットベストを季節や気分に合わせて複数パターン揃え、自分好みにアレンジして楽しむ生徒が大半です。
一方で、学年が上がるにつれてその比率は変化します。2年生の秋から3年生にかけては、部活動の引退や大学受験に向けた意識の変化に伴い、私服(スウェット、デニム、シンプルなスラックスなど)で通学する生徒が約6割まで増加。気負わないカジュアルウェアとなんちゃって制服を日によって使い分けるのが、明治学院高校生の自然体なスタイルです。
男子生徒の服装事情に目を向けると、入学当初から9割以上が完全な私服で通学しています。シャツにチノパン、パーカにスニーカーといった清潔感のあるカジュアルスタイルが主流で、女子生徒のように市販の学ランやスクールブレザーを着用して通う男子はごく少数派にとどまります。