現在、X(旧Twitter)やYouTube、5ちゃんねる、Yahoo!知恵袋における骨延長手術のネットの反応を検証すると、極端な二極化が見て取れます。表層のSNSでは、手術に成功して高身長を手に入れ、ファッションや恋愛市場での優位性をアピールするインフルエンサーの投稿が数十万回再生されています。しかし、その華やかな成功談の裏には、海外クリニックから紹介料(キックバック)を受け取っているブローカーの影がちらつきます。
一方で、知恵袋や匿名掲示板の深層には、骨延長手術の失敗リスクと重い後遺症に直面した人々の悲痛な叫びが溢れています。
「トルコでLON法を受けて帰国したが、右足の骨だけが全くくっつかない偽関節(ぎかんせつ)状態になった。再手術の費用も底をつき、車椅子生活から抜け出せない」(20代男性の投稿)
「手術から3年が経過した今も、足の甲から指先にかけて感覚が麻痺したまま。靴下を履いていても常に氷水を押し当てられているような痺れがあり、普通に歩くことすらぎこちない」(30代男性の告白手記より)
医学的に報告されている身長を伸ばす手術の後遺症には、生命に関わるものから永続的な機能障害まで、以下のような深刻な疾患が含まれます。
- 肺塞栓症・深部静脈血栓症:長期間足を動かせないことで下肢の静脈に血栓ができ、それが肺に飛んで血管を詰まらせる急性疾患。発症すれば突然の呼吸困難に陥り、最悪の場合は死に至る。
- 骨癒合不全(偽関節):伸ばした隙間に仮骨が十分に形成されず、切断された骨が離断したまま固まらなくなる状態。自分の骨盤などから骨を採取して移植する難易度の高い再手術が必要になる。
- 尖足(せんそく)変形:すねを伸ばす際、アキレス腱の伸展が追いつかず足首が底屈(つま先立ち)の状態で固まる後遺症。踵が地面に着かなくなり、ペンギンのような不自然な歩行を強いられる。
- 腓骨神経麻痺:下腿の外側を通る神経が牽引によって引き伸ばされ、足首や足の指を持ち上げられなくなる「下垂足(かすいそく)」を引き起こす。
- 慢性骨髄炎:ピン刺入部から黄色ブドウ球菌などが骨髄に侵入し、骨の中で膿が溜まり続ける感染症。抗生物質が効きにくく、最悪の場合は患部切除や足の切断に至る。