ツーブロックのオーダーで最も見落とされがちな死角が、「後ろ(バック・後頭部)をどう刈り上げるか」です。サイドだけをツーブロックにして後ろのオーダーを怠ると、横と後ろの繋がりが不自然になり、後頭部が四角く見えたり絶壁が強調されたりする原因になります。
後ろの処理には、大きく分けて2つの設計パターンが存在します。
パターン1:サイドから後ろまで一周ツーブロック(被せるタイプ)
韓流マッシュやモード系の重めスタイルで好まれる手法です。後頭部の内側まで刈り上げ、上から長い毛を被せます。毛量が極端に多い人には劇的なボリュームダウン効果がありますが、襟足の生え癖が強い場合、刈り上げの境目から毛がピンピンと跳ね上がるリスクを孕んでいます。
パターン2:サイドのみツーブロック + 後ろはグラデーション刈り上げ(王道推奨)
現代のメンズヘアにおいて最もバランスが良いとされるのがこの構造です。サイドはしっかりと毛を被せるツーブロックにしつつ、後ろは襟足から後頭部のつむじ下にかけて、下を短く・上に向かって徐々に長くなるようハサミやバリカンで滑らかに繋げます(グラデーションカット)。
日本人に極めて多い「絶壁頭」をカバーする場合、このグラデーション処理が威力を発揮します。後頭部の最も出っ張らせたい部分(ゴールデンポイント)の下をキュッと絞るように刈り上げることで、横から見たときに美しい奥行きと丸み(ひし形シルエット)が生まれます。「後ろはツーブロックで被せず、グラデーションで刈り上げて後頭部の丸みを出してください」とオーダーするのがベストです。