「しゃばい」が日本全国に広く浸透した決定打は、1980年代から1990年代にかけてブームを巻き起こした不良・ヤンキー漫画の存在です。『ビー・バップ・ハイスクール』をはじめとする作品の中で、ツッパリや不良たちが敵対する相手や臆病な仲間を「このシャバ僧が!」「しゃばい真似すんな」と煽るセリフが定番化しました。
ヤンキーカルチャーにおける「しゃばい男」には、明確な共通項が存在します。
・普段は威勢がいいのに、いざという場面で逃げ出す
・口先ばかりで腕っぷしや度胸が伴わない
・強い者に媚び、弱い者にだけ強気に出る
不良の世界では「根性(気合い)」こそが最大の価値基準であったため、覚悟のない中途半端な態度をとる人物に対して、最大の侮蔑を込めて「しゃばい」という烙印を押していました。