こうした意識の変化は、企業の経営戦略や組織づくりのあり方にも直接的な影響を与えている。日本経済団体連合会(経団連)の加盟企業をはじめとする多くの先進企業では、従来の酒頼みなビジネスカルチャーからの脱却を模索する動きが本格化してきた。
昭和・平成期に定着した「酒の勢いで本音をぶつけ合う」スタイルは、言い換えれば日頃のマネジメント不足をアルコールで補填していた側面に過ぎない。明確な業務フィードバックや1 on 1ミーティングを体系化せずに飲み会へ依存する組織は、現代のグローバル基準から取り残されつつある。職場の風通しの良さは、夜の居酒屋ではなく、日中のオフィスでいかに設計されるかが問われる時代なのだ。