ヘドバンとは?種類や危険性・痛めないやり方をライブ現場目線で解説

ヘドバンとは?種類や危険性・痛めないやり方をライブ現場目線で解説

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音楽への没入感をもたらすヘドバンですが、身体構造の観点からは無視できない医学的リスクを内包しています。成人における頭部の重量は約4〜6kg(体重の約8〜10%)あり、ボーリングの球に匹敵します。これを高速で振り回し、急激に制動をかける行為は、頚椎および頭蓋骨内部へ強い剪断応力(ズレる力)を加えることになります。

国内外の医療機関や医学誌(英Lancet誌など)の報告によると、過度なヘッドバンギングに伴い以下のような重篤な症例が確認されています。

  • 頚椎捻挫・頚椎症性神経根症:いわゆる「むち打ち」状態であり、椎間板の損傷や神経圧迫による腕の痺れを引き起こす。
  • 慢性/急性硬膜下血腫:頭蓋骨内で脳を包む硬膜と脳表面をつなぐ架橋静脈が引っ張られて破綻し、出血が溜まる病態。
  • 脳脊髄液漏出症(減少症):激しい衝撃で髄膜が微小断裂し、髄液が漏れることで起立性頭痛や倦怠感が生じる。
  • 椎骨動脈解離:首の後ろを通る動脈の内膜が裂け、脳梗塞や激しい後頭部痛の原因となる。

長年にわたりステージ上で極限のパフォーマンスを繰り広げてきたX JAPANのYOSHIKI氏が、頚椎椎間孔狭窄症などにより複数回の頚椎人工椎間板置換手術を受けている事実は、ヘドバンが長期的・累積的に及ぼす肉体的負荷の大きさを象徴する代表的な事例と言えます。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。