サッポロビールを代表する二大看板として比較されるのが、「赤星」と「黒ラベル」です。同じメーカーの定番ピルスナーでありながら、両者には明確なコンセプトと製法の違いが存在します。
最大の相違点は、前述した「熱処理」と「非熱処理(生ビール)」の製法差です。1977年に誕生した黒ラベルは「生のうまさ」を追求した看板商品であり、独自の「旨さ長持ち麦芽」等を採用して、クリーミーな泡立ちと麦の豊かな風味、スッキリとした後味の調和を追求しています。
一方の赤星は、しっかりとした苦味の輪郭と熱処理ならではの香ばしさ、重みのあるキレが際立ちます。黒ラベルが「どんな料理にも寄り添う万能で瑞々しい生ビール」であるならば、赤星は「昭和の大衆酒場を彷彿とさせる骨太でキレ味鋭いクラシックスタイル」と表現できます。その日の気分や合わせる酒肴によって明確に選び分けられる点も、サッポロファンの心を掴む理由です。