情報空間の変容も著しい。かつて社会の合意形成を担ってきたマスメディアの信頼性が揺らぐ中、市民の情報受容スタイルは不可逆的な変化を遂げた。かつて一世を風靡したNHKスペシャルのような大型報道番組が果たしてきた役割の一部は、いまやデジタルプラットフォームへと急速にシフトしている。
特に、Netflixが資金力を背景に制作する社会派ドキュメンタリーや、YouTube上で個人ジャーナリストが展開する即時性の高い現地取材動画は、従来の放送枠に縛られない自由なアプローチで視聴者を惹きつける。一方、アルゴリズムによるフィルターバブルやフェイクニュースの拡散という新たなリスクも深刻化しており、情報リテラシーの重要性がかつてないほど高まっている。