背景にあるのは、地球規模で高まるフードロス削減への意識だ。農林水産省が推進する「国産農林水産物の利用拡大と食料廃棄削減」の潮流とも見事に一致し、根まで丸ごと味わい尽くすサステナブルな調理スタイルが生活者の共感を呼んでいる。
かつて日本国内でパクチーといえば、好き嫌いが極端に分かれるマニアックなハーブに過ぎなかった。しかし、かつて「日本パクチー狂会」を結成し、日本におけるパクチー流行の火付け役となった岡本清孝氏をはじめとする先駆者たちの長年の啓蒙活動により、その認知度は劇的に変化した。今やアジアン・エスニック飲食業の域を飛び越え、和食の出汁文化やフレンチのソースの隠し味としても重宝されている。