ネット上やSNSでは、メッシに関して幾つかの誤解や偏った見方が散見されます。取材報道データや関係者の証言をもとに、代表的な3つの誤解を是正します。
誤解1:「メッシは練習嫌いで、天性のひらめきだけでプレーしている」
メッシの卓越したドリブルや視野の広さから「生まれつきの天才だから練習しなくてもできる」と誤解されることがあります。しかし、バルセロナの元チームメイトや歴代の監督たちは異口同音に彼のストイックさを証言しています。特に20代後半以降、メッシはフリーキックの成功率を劇的に向上させました。これは故ディエゴ・マラドーナ氏からの助言を受け、練習後に何百本ものキックを一人で蹴り込み、軸足の置き方や身体の傾きをミリ単位で修正し続けた「後天的な猛練習の成果」です。
誤解2:「寡黙でキャプテンシー(リーダーシップ)に欠けている」
声を張り上げてチームメイトを叱咤激励するタイプのリーダーではないため、「キャプテンに向いていない」と批判された時期がありました。しかし、2026年のコパ・アメリカ決勝前のロッカールームでメッシが行ったスピーチ動画が公開されると、その評価は一変しました。「45日間家族にも会えず耐えてきた。すべてはこの瞬間のためだ。ピッチに出て優勝杯をアルゼンチンに持ち帰ろう」と静かに、しかし熱く語りかける姿はチーム全員の士気を最高潮に引き上げました。言葉数は少なくても、プレーと背中で引っ張る「サーバント・リーダーシップ」の体現者であることが証明されています。